麻の着物

夏まで生きていようと思った。そう思いながらなんとか生きている人間の観劇とか読書の記録。

駆け抜けた旅路の果て(『Fate Grand Order THE STAGE Replica;Agateram』感想)

7/14ソワレ。

短い夏休みの折り返し、運よくチケットを譲っていただいたので見に行きました。夏休みなので3時間超えの公演を見た後で感想を勢いで書く時間がある…。

FGOはゲームもプレイしていて石を割りつつ人理修復したへっぽこマスター。他の型月作品は空の境界読んでるのとFateシリーズをアニメでさらーっと見た程度の人間です。
推し鯖はアンデルセンと三蔵ちゃんです!

 

ネタバレのないところから言うとめちゃくちゃ面白かったです。

正直情報出るのが遅くて大丈夫か?と思った時もあったんですけど、本当によくできてて三蔵ちゃんがいないので100点出すのは悔しいので出さないけどほとんど満点でした。
秋公演取るのが大変なことになりそうですけど頑張ろうと思いました。

 

以下ネタバレあり。

 

 歌う踊る

ストレートプレイで想像してたんですけど限りなくミュージカルでした。どうしても話の筋自体の単調さが否めないのですが、歌とダンスでかなり盛り上げてくれたように感じます。

6章をやるという選択自体はゲームやってるとまあここしかやる部分はないと感じるので順当だったのですが、この3時間でやるとなるとどうしてもダイジェストになってしまう。実際ダイジェスト感はありましたが、話の本筋だけしっかりやりつつ、歌やダンスで盛り上げるところ盛り上げてるのがよかったです。

歌もダンスも皆さん大変お上手だったので、そこはほんと不安感がなかった。特にダヴィンチちゃんは美声。

この中だとベディ役の佐奈ちゃん、特別上手いわけではない*1と思うんですけど、ラストの獅子王とのデュエットがものすごい綺麗なハーモニーで声質がぴったり合ってるの必聴だと思います。ほんとに歌が綺麗だった。

あと短めだけど殺陣もしっかり入ってて、あの衣装でやるの大変そうだなと思いました。怪我なく最後まで終わってほしい。

演出

私は完全に上手見切れ席だったのであんまり演出はっきりとわからないところも多かったんですが、基本的には背景をプロジェクションマッピングで映し出す形でした。

高さのある山車みたいな(なんていうのかがわからない)やつを移動させながら背景を作っているのですが、上手下手はこれのせいでかなり見切れます。

ライトの演出で舞台の雰囲気が色で変わるのはとても良い感じ。

演出としての面白さを感じたのはトリスタンVSハサンのところでした。上から布出てくるの結構びっくりした。

トーリー

6章ダイジェストです。

三蔵ちゃんや藤太がいないので、村のシーンとかがかなりカットされてますが、あまり違和感なく進んでました。三蔵ちゃんのマスターなので、いなくてもスムーズな物語になってることが悔しいんですけど、3時間に収めるなら正解だったなあとは思います。

個人的にアーラシュはあの短い時間ではかなりキャラが立って美味しかった感じはします。

オジマンティアスも圧倒的な歌とダンスで無理矢理納得させられました。しかし本田プロほんとすごいなあと思うのはどの役を演じてても本田プロの存在消えるんですよね…。オジマンティアスだった。
オジマンティアス、戦闘モーションの動きが少ないのであんなに動くキャラだろうかとも思ったんですけど、首が取れる代わりにCGか!?という動きでくるくる動いてたのすごい圧倒的王さま感はありました。あと上手にものすごい傲慢な笑顔を飛ばしてきたので殺される…!と思った。

割食った感じがするキャラはたぶんアグラヴェインで、私は原作の彼に言及する三蔵ちゃんのところが好きだったので、ちょっと残念ではありました。

藤丸くんは想像よりキャラクターとしての個性は薄めではあったのですが、獅子王に対してもひるまないところに彼らしさがあってよかったんじゃないかなとは思いました。結構薄味なのでぐだ子ちゃんになって変わった感じがするのかはちょっと見てみたかったです。

旅路の果て

いつもの感想のなにかのようなターン。

ベディヴィエールという見た目は美少女、声は宮野真守、戦う姿は勇ましく、それでいて脆い。
この役に佐奈ちゃんを当てるキャスティングに500万点あげたい。

ビジュアル的に納得の黒目がちな美少女なのと、綺麗なハスキーボイスなのは当然として。

勇敢に恐れなく戦う騎士ではなく、怖れながら、怯えながら、それでも為すべきことを為そうとする。そういう繊細さがすごく伝わってきていて、原作ファンとして彼が罪の告白をするシーンを見て納得したんですよね。ああ、ベティだ…って。

6章はゲームで言うと突然難易度がガン上がりして、敵は強いはストーリーは長いはというパートなのですが*2苦戦の果てにあの終わりが待っているというのはやはり意味がある気がします。私は2017年に急かされながら私にしては一生懸命やってのですが、それでも1ヶ月以上お付き合いしていたので。

それが3時間にまとまってるので、忙しさもあるし何より私はストーリーを知っているのですが、それでも一緒に過ごしてきたベディヴィエールという人間の在り方や旅路をぎゅっと濃縮して見れた気がします。

私は最初にマシュたちを助けるシーン好きなんですよね。ストーリーを知っているからか、あそこに一番ベディらしさを感じた気がします。

村で踊ったり歌ったりしてるシーンで手を叩いてるところは大変愛らしく、可愛かったです。

あとすでに書いたんですけど、獅子王であるアーサー王とベディヴィエールのラストの歌唱が本当に綺麗で美しかった。あの美しい旋律にこれまでの長い旅路が集約するのだと思うとほんともうね…最高でした…。

佐奈ちゃんおそらくメインキャストの中で最年少?で座長なのだと思うのだけど、千秋楽まで、そして秋公演まで駆け抜けてほしい。

カーテンコールで「楽しんで、生きていきます」って言ったのがほんと印象深くて、そうなんだよ…この舞台は3時間しかないけど、1000年以上一人で歩んできたベディの人生なんだよ…ってめちゃくちゃエモい気持ちになりました。

その他の雑感

・初日カーテンコールのわちゃわちゃ感可愛かった。なんか千秋楽みたいな雰囲気だったけどここからなんだよなと我に返る。

・ドクターロマンが出てくるたびに笑いが起こっている気がする。

・あんまりマイナスポイントないんですけけど、ダイジェストなのと突然6章だったが故にダヴィンチちゃん自爆の盛り上がりはあんまりなかったなと思う。あっという間でこのシーンになってしまったし。
あと初日カーテンコールの歌で一部マイク入ってなかったので、明日以降はばっちり決めて欲しい。

・原作知らない人が話についていけてるのかはよくわからない。あとやっぱり男性客の姿が他の2.5舞台に比べても多かったので原作ファンは強いと思う。

・マシュが結構いい感じだったと思う。藤丸との歌唱が多いので、ぐだ子ちゃんになるとどうなるのかは結構気になる。

・モードレッドが私のカルデアの主力すぎてなぜか「頑張れモーさん!」という気持ちになってしまった。円卓最初のほうに出てくる円卓でわちゃわちゃしてるシーンで小さいことをランスロット(だったと思うんですけどガウェインだっけ?)にからかわれるようなジェスチャーされてるとこ可愛かったですね。

・全体的に衣装にお金がかかっているのを感じる。特にウィッグめちゃくちゃよかった。

・生ヴァイオリンにびっくりした、私はまったく気づかなかったけど衣装がマーリンって言われた「あああ!」ってなった。けど同じくらいよくよく考えるとフォウ君がいなかったのてフォウ君と言われても納得する。

・全体的に原作人気に乗っかっただけの舞台化じゃなくて、原作ファンに対しても面白いもの見せてやるぜ!ってやる気を感じる舞台だったのがよかったです。公演期間もっとほしかったのともうちょっと面白そうな雰囲気を事前に出してくれとは思った。

 

 秋公演なんとかチケットがほしいです。切実に。

 

 

 

*1:青8の中では低音パートの守り人だと思ってた

*2:正確には6章以降は全部そうです